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執筆者の写真村上晴彦

中野 テアトルBONBON



 中野です。ポケットスクエアの一角、テアトルBONBONに、劇団鋼鉄村松さんの『息つぎがうまくできない。』を観に行ってきました。昨年に観た、『人造カノジョ』面白かったからなんですけど、前回大塚で、今回は中野なんですね。

「鋼鉄」というだけあって、硬派なのかしら、頭もラストも実にシンプル。前説やらアフタートークやらいろいろ行われることが多い中、この潔さは好きです。

 前作に比して、曲線と淡い色を基調としたシンプルな装置。芝居もあまり怪しくなくって、コンプレックスを抱えた男の純情ラブストーリーといった趣でした。場面は多いけれども、ツナギに無駄がなくって、やりとりも軽妙なので、おおよそ100分、楽しく観ていられる。マニアックな芝居というより、オーソドックスな世界観で、割と万人に受け入れられるネタなんじゃないかと思った。予定調和で出来過ぎと言ってしまえばそれだけなんですが、息つぎがうまくない一人の男の物語だけで終わらない、般化というか、そういう話の広げ方は巧みだと思った。

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