「東松原」てどこなんだろ?とりあえず行ってみましょ、的な安易な考えで訪れたブローダーハウス。駅チカなれどほんとにこじんまりな商店街の一本脇に入ったところにある。
中入ってみると、それほど大きくないものの、天井も高いちゃんとした劇場でした。
ここで観たのは、O-keyプロデュースさんの『爆裂アンチテーゼ』。正直、ちょっとなめてましたごめんなさい。でもこれ結構面白いです。
はじめは、何だかゆるい楽屋ネタ的なものに、結構内輪感の漂う観客が何でも笑う、みたいなイメージを感じつつ観てたんですけどね、ダンスパート交えて本編に入ると、芝居は意外なほとしっかりしていた。役者さん六人ダンサーさん三人て構成なんてすけど、短編五本につなぎ的にダンスパートが入る感じです。
六人の役者さんは、皆さん総じて達者で、演じ分けも無理なくこなしていたし、ストーリーも爆裂一辺倒でなくダークでサスペンスな展開を交え、自然に納得させる仕掛けに満ちていたので楽しく観せていただきました。欲を言うなら、何本か進んでいくうちに、何となく個々の役判りみたいなのが先に見えてくるので、そこを打破できたらもっとびっくりしただろうなとは思いますけど。
ダンスの後とか要所で拍手が来て、声援も飛んだりして、こういう一体感は生半可じゃ成立しないので、出演者の談によると、これまでで一番の盛り上がりだったそうで、良い時に居合わせたもんだと思った。