何だか久しぶりな気がしたけど、前回の観劇からまだ一週間も経っていない。人の記憶なんて案外いいかげんなもの。仲良し6人組で埋めたはずのタイムカプセルには、実は当人たちが忘れたい、意外な過去が封じられていた。
シアターグリーンでも、ボックスインボックスだけは去年来てなかった。『マクベス』以来かも。中入るといろんなこと思い出します。今回は、名古屋の劇団あおきりみかんさんの『ワード・ロープ』です。舞台はトラス様の柱で囲まれた中に、四角く白い千。「ガンダムファイト、レディゴー!」的なセット。だけどこの白い線、実はロープ。不思議なロープ。
カプセルの開封を目前に命を落とした父のたまに、ロープを使って娘が未来からやって来る。で、カプセルを開く手助けをするのだけど、それを望まない者もいて。
時間を超える、というモチーフはやはり難しい、と思う。あと、今見るとどうしても「仮面ライダージオウ」がちらつく。
それを、早い展開の中、結構若い役者さんたちが文字通り身体張った演技で切れ目なくつないでいく。家族、友情、いろんな要素を織り交ぜながら。袖もなくって、常に視線にさらされる中なので、緊張感も維持しなくてはならない。お疲れ様です。
劇団は名古屋、西武百貨店では北海道展。一日にして北海道から名古屋まで旅した気分。
あと、時間旅行もね。