なんか、三日続けて江古田に行っている。ここは、以前自転車で適当に走っていて偶然発見した、劇団一の会さんの「ワンズスタジオ」です。 声優の坂口候一氏が主宰する劇団であるらしいと知る。向こう覚えてないかも知れないけど、はるか昔にちょっとした縁がございまして、今回ここで公演するというので、観に行ってきました。
外構えからして、もうちょっと小さい空間を勝手に想像してたのですけど、奥のスタジオへ進むと、天井も高くて結構立派な小劇場であることに驚く。道具も恐らく木製ですけど、きっちり組んであって、丸を組み合わせた、あのディズニーのネズミさん的デザインの奥から、光が透けるのがおしゃれでした。
メルシアーク神楽坂もそうなんですけど、こういう、拠点劇場があるってのはやっぱり憧れますよね。
演目は、北村想氏の『ザ・シェルター』。これまた懐かしいです。今回は、裏手の超近い席を紹介されたので言われるがままにそこで観せてもらいましたが、角度的には横か斜め後ろながら、近いだけあって、生の鼓動が感じられる良い席でした。
そんなこんなで、観ている間は、懐かしさばかりが先に立ってしまった感はあるのですが、帰り道、自転車を漕ぎながら改めて考えました。あの3.11を経て、『ザ・シェルター』を改めて見て、不測の事態に備えるってどういうことなんだろう?って。
私見ですけど、たとえば非常用持出袋を用意するとか、これやっとけばOK的なことはなく、ほんとに日々の小さな配慮の積み重ねと、それを毎日続けるってことなのかな、と思った。お芝居も同じく日々の稽古の積み重ねですよ。