下北沢まで来るなら、他に劇場とかいっぱいあるだろうに、「風知空知」は、ちっちゃい舞台(なのかな?)を備えたバーといったところです。劇団天動虫さんには、一介の客に対して結構な配慮をいただいてその時感心したにつき、2019春公演『最後の晩餐』を観に行ってきました。
バーなんでドリンク付き。こういう形態の公演は最近割と良く目にして、これからいろんなスタイルがきっと編み出されてくるんだろうなと思う。ドリンク片手に気楽に観劇という良さもあれば、上演中はどうしても動きを制限されるので集中して観るならテーブルが欲しい、とかいろいろですねー。今回は一部の席にはそれがあった。椅子にドリンクホルダー付いてる参宮橋トランスミッションてすごいなぁと改めて思った。
同じ演目の公演が間を空けてまたあるので、あんまり中身に触れない方がいいのかなぁ、とか気を遣いつつ、一度本番を終え、何度も練り直したとのことなので、また練り直すだろうとあまり気にせずに思いつくままに書いておきます。
場面の設定から今日のスペースには合っていたと思う。役者さんたちはみな若いようでしたが、それぞれにお達者で柄を出していたと思う。だから面白いんだけど、タイトルやコピーから連想するほどサスペンスな感じはしなかった。むしろ明るく、微笑ましい。
急に降り出した雨が、屋根にでも当たるのか、その音が烈しく、緊張感に色を添えていたから面白かった。帰る頃にちょうど雨があがっていたのだ素晴らしい。
そこは難しいのかなと思うけど、若いだけに例えば十年という時の経過みたいなものがほんとはもっと色々あって、あとは男優さん一枚いれば、それがサスペンス色をより濃くするのかな、とか個人的には思いましたけど、そゆことあまり気にしないで観てられるからいいですね。
で、ナゾを残しつつ終わるのですけど、きっと次観るとまた変わってすっきりするんだろうと勝手に想像します。でも、そこむらかみ行けないんですよー。すみません帆足さん。また次お招きくださいませ。