中板橋にやってきました。新生館スタジオ。新生館さんは、この界隈にいくつか劇場を構えてましてその一つですね。
ギリシア悲劇わりと好きなんで、劇団新和座さんの『王女メディア』を観に行ってきました。小劇場でやるとどうなるのかな、とか気になったし、お値段安いので。
Fateで言うと、第五次聖杯戦争のキャスターの真名がメディア。魔女とか悪女のように語られるけど、だからというか、意外と可愛い。そして、哀しい。
道具や衣裳はシンプルだけど(¥1000代ですからね、毎回満員御礼にしても、劇場費まかなうにも何にも予算大変な気がする。御苦労さまです)、台詞は結構テキストに忠実にやっている印象を受けた。どうしても、ギリシア劇は登場人物少なくて一つの台詞長いので、もちろんやる方も苦労してるだろうけど、伝える難しさもある。だから、そこはもうちょっといじってもいいのかなとは思いましたが、心意気は買いたい。
女性キャストが多くて、演出も女性。演目が「メディア」だからというのもあるだろうけど、そこは意図してなのかはわからないけど、全体として、つらい運命に翻弄されるメディアの哀しさが全面にでた、女性視点を感じました。個人的にはもうひと越え!と思うところもあるんですけどね。女性のお客さんだと、また違った感想を持つのかなあ。