名前は聞いたことあるから、きっと前からあるけど初めて中入った。この道はいつか来た道です。駅でいうと直近は丸ノ内線の新中野らしい。LIVEHOUSEと書いてあるだけに、中も入口にカウンターがあってライブハウス風。広くはないけど、今日は演劇なので落ち着いた雰囲気でした。
ここで観たのは、黒虹サンゴさんの『言わなきゃよかった』です。先に言っととくと、上演時間一時間ほどと短いこともあり、行きがかり上何となくということもあり、アフタートークまで観てきました、トークあんま好きでないけど。結論から言うと、主演・演出も兼ねるこの作者さんは、とっても不器用ででも優しい人なんだろうなと思った。そこ偏見入ってるかも知れないが、東北人らしい、純朴さみたいの。ゲストさんの対照的に明るく明晰な話しぶりも引き出すのに苦労されてたようだが良かったと思う。
もちろんね、これがなかったら、それ舞台で見せられてもね、という思いは残ったんだと思う。やめるとか『言わなきゃよかった』一人の劇作家の挫折と再起へという物語は、本来語られるべき内容ではたぶんない。だからこそ、それだけ追い込まれていたのかなという気分になれた。で、むらかみは舞台大好きなので、やるやらないは本人の自由なんだろうけど、演劇人口は一人でも多い方がいいと思った。