横浜帰りの男は、「ハマにいる間は降られなかったのに、こんなことなら傘持って来るんだった。」などと思いながら、雨の中中野へ向っていた。
場所はスタジオあくとれである。選挙事務所のようにも見えるがスタジオ。たぶん昔からあるからなのか、階段降りたら即スタジオ。待ちスペースなどないのはよくある事。中はこじんまりと落ち着いた空間であります。この日観たのは、夢幻舞台さんの『マイディア・ディアマイドール』です。うろ覚えで端数300円は記憶していて勢いで¥2300出したら、桁が違った。ただの¥300。それはそれでありがたいのだが、やっていけるのだろうかとちょっと思った。の割には舞台ちゃんと作ってある。衣装も手縫いっぽいけどドレスとかまとっておるので余計大丈夫かな、と 他人事ながら心配になる。がんばって下さい。お金以外のことなら一個人として協力はできる。
見れば皆さん(といっても役者五人くらいですが)お若いのに公演回数は重ねている模様で、高校演劇出身なのかしらん。ちょっとそんな気になる。何というか、世界観と演技のアンバランスみたいなものを感じた。
嘘ってなんだろ。嘘をついたら罰せられる国があるとして、どこまでが嘘なんでしょうね。すべて罰するシステムは可能なのかしら?法を執行する世俗の権力と、人形に命を吹き込む異能の力を比較したら、たぶん後者の勝ちでしょう。だから、その通りになりました。そういうことなんですけど、すでにAIはどこまで人間の心に近づけるかという勝負の時代になりつつある。そのうちどこまでが人間なのか、ということが問われるんだろうな、なんて思いました。