池袋にある、シアターKASSAIです。公称で駅から5分とあるけど、もうちょいかかる気がする。外観はややおとなしめな感がありますが、地下とかでなく、階段とか通らず即劇場、というのはいい。中はこじんまりとしてますが、タッパがあって、客席の段差も見やすいぐらいある、なかなかいい劇場でした。
今回観たのは、演劇企画イロトリドリノハナさんの『明日』です。副題には、ー1945年8月8日・長崎ーとあるように、原爆投下の一日前から、当日午前の設定です。ドアとか床の間とか二階とか、木製の道具はよく作ってある。ただし、場面飛んで屋外のシーンなども同じセットでやるので、そこまで作り込む必要はあるのかどうか。さほど重くはなく、悲劇の瞬間に刻一刻近づいてゆく感漂う舞台でした。でもやっぱ二時間はちょっと長いなぁ。特に中盤、これは最近割とよく感じること。ネタがネタだけに、普段よく観る舞台よか、役者も観客もちょいと年齢が高い気がした。
直接芝居の中身とは関係ないんであれですけど、開演前、前の客がいきなりお菓子出して食べていた。その客は上演中にもかかわらずスマホチラ見してた。たぶん並より劇場に出向くむらかみは、礼儀として劇場内では飲食はもちろんしないし、スマホの電源もあらかじめOFFにする。
アナウンスの前だったので、はっきりとはわからず注意もできなかったけど、特にスマホ等の電源については、主宰者側にも頭痛いところあるみたいで、上演前のお願いも当たり前の傾向にある。でもまあ、客席内で飲食しないとか、スマホの電源切るなんてのは当たり前のマナーだと個人的には思うけど、難しいんだなと改めて思った。
自分だけが偉いとは思わないけど、演劇って裾野決して広くはないので、普段行かないような方にも是非へ足を運んで舞台観て欲しい、という思いがある。だから、どんなもんかよく知らない方が来て、俺みたいな人間が「そらマナー違反ですわ」と感じることがあるのも、当然起こりうる事態なのかなぁ、と今日改めて思いました。そこは上演側ベースで進むように、なんとかならないものか、と思う今日この頃です。