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執筆者の写真村上晴彦

新宿三丁目 雑遊


 思い出せないこほどに久しぶりに電車に乗った。久しぶり過ぎて路線を間違えそうになり、慌てて乗り換えたところ、席に座っていた一人の若者が席を譲ってくれました。感謝しつつも歳を感じた瞬間です。でもまだ芝居観る方もやる方もやれるだけやりたい。

 今回訪れたのは、新宿三丁目にあるスペース雑遊です。「雑遊」と「梟門」二つあるこちらは、前通ったことはあっても中に入るのは初めてです。そのうち「梟門」の方にも行ってみたい。「雑遊」と書いた降り口がエントランスかと思ったら違った。

 今回観たのは、ティーファクトリーさんの「T Crossroad短編戯曲祭 花鳥風月 春」というものです。最近にしては珍しく、縁故関係特になく、たまたま空いたからやってる舞台探して、お値段とかここ初めてだからとかいう理由で決めました。たまたまかも知れないけど、前回も短編集だった。最近こういうの多いのかな。この企画は、一回の公演で10作中2作品を鑑賞できてお値段は¥3000と割とお手頃ですね。どれがいいかとかは良くわからないから、全くこっちの時間的都合で決めました。余分な前説とか一切なくて、いきなり始まる。そして最後も黙礼のみというシンプルなスタイル。この潔さは前説好きじゃない身としては大変ありがたい。

 自分が観たのは『ウリコヒメ』という結構全力な二人芝居と、『左足だけのハイヒール』というちょっとシュールなリーディング作品でした。一口に短編といってもその長さにはだいぶ幅があるというのは前も書いたけど、大体20分程度だし、あいさつとかないので、一時間弱で終わってしまう。それもまた潔くて個人的には好き。芝居的には、もうちょっとあっても良かったのかもしれない、とも思いますけど、あれ以上やっても長く感じるかも、とそこらへんのバランスって難しいな、と帰り道思いました。夏にもまた短編戯曲祭やるようなので、また観に行けたら行こうと思った。


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