自粛ムード高まる中、シアターグリーンです。桜咲く三月、本来なら街は華やいでいる時期なのにコロナさんも憎らしいことをしてくれます。シアターグリーンには三つの劇場が入っていますが、三つとも何かしらやっていた。演劇の日は消えずにいて欲しい。今回はbase theaterで上演の劇団鳥と舟さん『KIRIN-JI』観に行って来ました。鳥と舟さんとは昨年来いろいろとご縁がございまして、うちの「ぷちフェス」も観に来てくれたし、正月にはゲストで招いて頂いた経緯があります。そん時は短編だったので、何となくその時の軽いイメージで行ったところ、約100分の結構かたいというか、シビアなお芝居でした、というところに素朴に感動。
映像を取り混ぜて、敢えての主人公おかない、てか出てこないスタイル(ストーリー的にもタイトル的にも主人公はキリンと見るべきだろうが)、ショッキングな内容といろいろ野心的な作品でした。もちろん、野心的であるが故の難しさみたいなのは付いて回るもので、語りが多く、セリフ回し早いので(重要なところはテロップ流れるけど、それが演劇的かというのは意見が分かれるかも)追うのが結構大変、どこに感情移入したらよいか難しい、というのはあると思った。実際、構造を把握するまでに時間かかったというのはありますけど、キリンを演じた餅もちさんはもちもちだけに(セリフもちもちというのは冗談で)持ち味出していたと思う。
終演後に意外な方と再会することもありまして、昨今の演劇界のコロナ由来の窮状など情報交換することもあり、個人的には良い時間を過ごしました。とりあえず、芝居が何処かでかかるのなら、応援は続けていこうと思いました。全国の舞台に関わる皆さま、がんばって下さい。
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