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執筆者の写真村上晴彦

西荻窪 シアター2+1アトリエ


 予報は雨。もつといいなと思いながら自転車で家を出て、杉並区に入るころにはぽつぽつと降り始めた。で、西荻に着くころにはもう本降りという日曜日。このGWはなかなか晴れないですね。芝居まで暗かったり重かったりだとつらいところですが、この日は練馬大根一味さんの『股旅三銃士★完結編』で良かったです。元々はヒーローショーだったのが、色々事情があって日本の股旅ものを取り入れて上演、という荒唐無稽であり、ちょっぴり切ないものもありの活劇です。なので、あんまり考えなくてよい。

 元ネタがデュマの「三銃士」だったり、「国定忠治」だったりなこのお話ももう三回目とは。その元ネタを知ってると余計に楽しいんだろうけど、知らないとつらいところはあるのかもしれない。衣装だったり仮面だったり、色々手間かかってるので初回を見た時にまたやったらいいんじゃないか、的な話を以前古谷氏にした気もします。あと作り物でいうと、あの日本橋だったり月夜の描かれた幕はどうやって作ったのかよくできていた。三回目ともなると、人も増えておはなしもパワーアップしてといったところでしょうか。何より出演者の皆さんが楽しんでやってるのがわかるのがいいです。

 個人的には、出演者三人だけでこじんまりやってた一番最初のやつが改めて思うと一番好きかもなあ。つづきものにはそういう難しさもあるんだろうとは感じた。お客さんも満員で、コロナの中ここまで積み上げた対面での対面での上演への思いを吐露していた古谷氏の思いも報われたのではないかと思った。

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