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執筆者の写真村上晴彦

池袋 スタジオ空洞


 こういうご時世でもありまして、例によって割と近くで、なおかつ価格設定が低い公演を探したら辿り着きました、スタジオ空洞です。何回か訪れてはいますが記憶が曖昧で地下だった。中入ってみたらあーこんな広いんだというわりかしオーソドックスな縦型のレイアウトになっていた。シンプルながら舞台は綺麗だと素朴に思った。今回観たのは、アマヤドリさんのみちくさ公演です。この『解除』と『抹消』の二演目をとっかえひっかえやる一角ですね。特にどっちが是非とかないので、自分の行きやすい方を選んだら『解除』の方だった。両方とも三人芝居で連作だそうなんですけど、そう長くはないからそれはありがたい。出だし、静かなテイストなのかなと思ったけど、そうでもなくて次第に熱入っていった。

 個人的な印象とすると、三人のバトルというか、2+1みたいな感じはしましたかね。元々の話題が、答えがないというか、答えはもう出ているというか、そういうものなので、その辺は見る側によるのかも知れない。現代というよか少し先のおはなしなんだけど、今話題のこととか個人的にはいろいろ考えさせられた。まあ大塚家具はいいとして、今話題になってるあれとか。まあ、過去の言動は完全に消すことはできないにしろ、どっかでみんなでなかったことにしましょう、ということにしとこう、というのも時として必要なのかも知れないとちょっと思った。でないと、いつまでも過去に引きずられるよなー、なんてなかなかそううまく割り切れないのが人間なんだろうけど。

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