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執筆者の写真村上晴彦

中板橋 新生館スタジオ



 完全にしくじりました。DMP✕劇団新和座さんの『俺の名は、マクベス』予約入れた時に、金曜の夜だとばかり思い込んでいたのでした。その後、かいとうらんまさんその頭のまま土曜に予約入れて、前日になって「しまった!マクベスも土曜だった」と気づくアホさ。辛うじて時間かぶってなかったから良かったけど、こうして下北沢から中板橋まで劇場をハシゴす羽目になる。むらかみの関係にも一人いるけど、世間にはマチネ一本見てソワレもまた別の演目見るという観劇的強者は結構存在する。正直自分は得意ではない。一日一本見れば満足もするし消耗もするんですわ。幸いなことに二演目ともあまり長くなかった。「マクベス」二時間くらいは覚悟してたけど、アナウンスで90分と聞いてほんとに安心した。

 自分の場合、まあ身から出た錆なんですけど、運命操る魔女と申しますか、神様と申しますか、最後にちょっとだけいい目を見せてくれたのかな、と思った。「マクベス」大好きだし、やったこともある(マクベス役じゃないよ)、それなりに思い入れもあるんですけど、松本氏のマクベスには強くはないんだけど、圧倒的な存在感があった。悲劇というよりも、諦観あるいは達観のマクベスという感じがしました。周囲の若い役者さんたち従えて、魔女すらも凌駕するような精気というか魔気みたいなんがありました。だから、マクベス一個人の死によってもマクベスは終わらない。そんな舞台でした。

 蛇足ですけど、も一つちっちゃないいことがあった。降り出した雨の中、駅から劇場へ向かう途中で、小銭バラまいてしまい拾っていたら、一人の女子高生(だぶんね)親切にも俺が見失ってた百円玉一個拾って渡してくれた。ありがとうございました。



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