今回は、区内ではなくて珍しく三鷹です。たまたまこりっちで検索して、比較的手頃な公演があったので、行ったことない劇場だし行ってみることにする。東京軟弱野菜さんの『海底で深呼吸する方法』見に行ってきました。三鷹駅オレが知ってる頃とすっかり様変わりしていて、散策がてら出かける。その割には昔から変わっていない感のある懐かしい雰囲気のおもちゃ屋さんが一階にあるビル、そこの五階にSCOOLはありました。
フラットなスペースに、舞台はほぼ全面、透明シートで客席と隔てられている。これも感染症対策なのか。お客さんはそこそこ入っていた。だから、海底というよりむしろ水槽の中を見ているような気分。こっちが見られているというべきか。とにかくね、出てくる方々はマイノリティというか、普通とちょっと違うというかもがいている。自分とは合わない世界で呼吸して生存に必要な酸素を取り込もうととしている、ということかしら。予感はしていたのですが、こないだ見た舞台もそうなんだけど、それが悪いというわけじゃないけど、内向きな感じはした。こういうのも、やっぱりコロナ禍の精神状態を反映しているのかな、とふと思う。
だから、何かしらの光りが水面上からさしてくるのかというと、そうでもなくって、それはきっと誰にも答えがわからないんだ、まだ。いつか気兼ねなくいっぱい息を吸って、そして吐いて、声を出して、というそういう時がまた来るといいなと思った。
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