8月は、暑さに加えてコロナもあってあんまり舞台を見ていないなぁ、と思ってたところに、時間ができたので吉祥寺まで観劇に行くことにしました。劇団櫂さんというのは、かなり昔に舞台を拝見したことがあり、櫂スタジオというのは中央線の車窓から見ていた記憶がありますが、現地に来てみるとどうもここは初めてっぽい。劇団のスタジオというだけに決して大きくはないのですが、こじんまりと落ち着いた空間でした。
今回見たのは演劇プロデュースユニット お菓子なウーパーと不思議なルーパーさんの『ふぁむ☆ふぁたる』です。こちらは確実に初めて。不勉強により後で調べてみると、「ファム・ファタール」というのは、「運命の女性」のことだが「男を破滅させる魔性の女」のことを指す場合が多い、のだそう。で、サロメであったり、日本でいうと峰不二子であったり、ただし時代とともに少しずつ変わっていく要素もありで、綾波レイとかもその系譜に含める説もあるらしいです。この舞台に登場する方々は、男女こみで概ねいい人たちだ、と感じた。平仮名表記でドギついところを中和しているということなのだろうか。なので、それが「ファム・ファタール」なのかどうかは人によって受け取りはいろいろあるのだろう。自分も、会ったことないけど、ほんとにそんな女性に出会って自分が転落しそうになって、その時にどこまで冷静な判断できるのだろうか?などと考えた。
人の幸福のカタチというのも様々で、本人がいいと思えばそれでいいんじゃないかと思いつつ、人は一人で生きてるわけではないのだから、本人の一存だけが判断の全てなのか、と問うた時に、周囲がどうそれを見るのか、というのは決して無視はできないのかな、とちょっと思った。
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