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執筆者の写真村上晴彦

北海道とさらばスマホ


 そもそも事の起こりは、今年の正月でした。コロナ禍なんですけど、うちに姉とその一族が訪れまして、特に姉の倅などはもうずっと会ってない上にその嫁さんとか子供とか初対面の方々もおりました。その席で伺ったのですが、長男が結婚式を挙げるから出てくれんか、と言われました。時期は10月、場所を聞いて驚いたことにその嫁の実家がある北海道とのことでした。コロナの最中で北海道行きなど全然ピンとこないうえに、最近はほとんど交流のない姉の息子ということで、オレ行かなくてもいいかなー、と思ったのですが、まあ行けたら行くととりあえず答えておきましたのです。

 で、10月、8月までと打って変わって感染者数は激減、9月末には緊急事態宣言も解除となりまして、これも人徳なんですかね、新郎たっての希望であるとのことで、北海道行きを決意したわけです。ワクチンは二回接種済みだし、職場の上司にも相談して許可が出たもので。式は日曜の午前中とのことで、土曜の夜に着いて日曜の午後に帰ってくる予定で新千歳空港まで飛びました。そこで一泊。

 で、ほぼ式場であるホテルまで行って帰るだけくらいのスケジュールでした。かろうじてバスでウトナイ湖に寄りまして、そこでタクシーでも乗ろうかと思ったのですが、そううまくは行かず、結局そこからホテルまでは徒歩で一時間ほど進みました。途中ほぼ出会う人もなく、ただ紅葉を独り占めみたいな道のりでした。途中一台クルマとすれ違った程度で。そのドライバーさんは心配したのかわざわざ声をかけて下さいました。ありがとうございます。

 で、ホテルニドムというところへ行って式に参列し、空港へ一人戻ったまでは良かったんですけどね、そこでスマホがないことに気づきまして、慌ててタクシー会社やらホテルやら心当たりを探してもらったんですけどね、結局見つからず、予定していた便にも乗れずに急いで次の便を予約してみたら、正規の料金はこんなに高いんだーとびっくりでした。

 現在、替わりの端末も届きまして、失われた連絡先なんかもある程度は戻ってきてますし、これといった被害もないみたいなのでとりあえずは良かったなのですが、めでたいのかめでたくないのかよくわからない北海道行きでした。今度また余裕あったら心に余裕持って行きたいです。


 

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