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執筆者の写真村上晴彦

阿佐ヶ谷 ひつじ座


 阿佐ヶ谷、駅で言うと丸の内線の南阿佐谷が近いです。青梅街道沿いにあるひつじ座は、前通ったことはもちろん何回もあるけど、中入るのは今回が初めてだと思う、たぶん。地下というほどでもない階段降りてすぐ劇場。こじんまりとしたシンプルな空間で使い勝手も良さそうな気がした。

 今回は、劇譚華羽織さんの特別公演『題名のない短編集』観に行ってきました。出演者の一人である皐乃さんから案内を頂いたからなのですが、それにしてもこの三連休、ちょうどそういう時期なのかしら、頂く案内が結構多くて、自分の体力やら相談していくつかは申し訳ないことに断っている。ちょっとズレてくれるとありがたかったのですが、そうもいかないようで。

 表題の通り、短編オムニバスで、それぞれにはタイトルがちゃんとついているみたい。相互の関連があるかというとそこは明確ではないが、別にそれはそれでいい。短編オムニバスというのはそういうものだ。つなぎもなく一篇終わるとすぐ次に移行するスタイルでいい、と個人的には思う。わりかしドタバタなのと、ちょっと切なさが漂うのとあって、そこは作者が二人いることに起因するのだろうか。いずれにしても、約80分と言いながら、「もう一本あるのかな」と思いきや80分弱で終幕だったというのは好き。

 久しぶりに終演後ごあいさつもできてめでたしです(まあ、たいていは挨拶もせずすぐ帰ってしまうことが自分多いんですけど)。

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