そんなに頻繁に通うわけでもないし、元々あまり行かないエリアであることも確かなのですが、今回いろいろな思惑が重なりまして、あって六本木は俳優座劇場です。その俳優座劇場ですが、来年には閉館とのことで寂しい限りなのですが、今回ここを訪れる機会があって良かった。演目は、二兎社さんのドラマリーディング『帰ってこない』です。実のところ、公演を検索して、この劇場にして¥3000というところが一番の決め手でした。今日びなかなか¥3000だと俳優座劇場で観劇とかできないので、コスパ的にはとてもありがたい企画です。
当然のように舞台を過去に見た訳ではなくこれが初めて。リーディングとは言いながら、照明や音響はあって、演者さんは台本持ちなのですが、そこさほど気にはならなかった。ト書きも読むんだー。でも読んでくれた方がわかりやすいかな。自分も最近わりとリーディングばかりやってるからかなぁ。はじめに登場人物が登場して順に名乗りをあげる。これがはじめは役の紹介なのかなと思ったら、どうも演者さんご本人のことを語っていた模様。若手の役者さんのお披露目的な意味合いもあるのかな、あとリーディングだとどうしても動きが少なくなるので盛り上げる意味合いもあるのかな。実際、拍車わいてました。
永井愛氏の作ということで、社会派と申しますか、初演の頃なんだろう、米の自由化とか日本の食糧事情なんぞを取り上げたものでして、結局未来の日本は食糧不足に陥っている。背景は異なるけれども、今のことを考えると将来日本は高齢化が進んで人口減の働き手不足、こういう未来も描けるのかもしれないと今改めて思った。
俳優座劇場、もう一回くらい行く機会があるといいなぁ。
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