top of page
執筆者の写真村上晴彦

御徒町 ギャラリーしあん



 ギャラリーしあんは二回目です。昭和ぽいどこか懐かしさ漂う建物の中での上演はなかなかに趣があります。「ぷちフェス」にも来てくれた大橋さんの出演する朗読劇『愛即きて離れず、時流るれど変はらぬ想ひ』を観に行って来ました。今回は登場人物が一組の男女という、いわゆる朗読スタイル。

 最近、こういうスタイルの公演に結構出会う。一口に朗読劇、あるいはリーディング公演などといっても、結構な幅があるのだけど、台本を持って出演者が動かずに発表するとなると、例えば、スペースが小さくて済む、稽古期間も短くてよい、みたいなイメージも付きまとうのかも知れない。個人的には、まあセリフへたっぴなんでもありますけど、長年立って動いてで来てるので自分がやるならそうするけど、観るなら何でも面白いもんは面白い。セリフ入れて立てばそっちの方が時間かかるのは確かかもしれないけど、どっちがどうということでないか、と最近思う。視覚情報が少ない分を想像力で楽しむというのも楽しいす。

 前にいっぺん観た大橋さんは、悪女的な役をやってたと思うけど、今回は違って悲恋ですわ。伝奇的な世界観と申しましょうか、禰豆子というか、メリオダスとエリザベスというか、いやー、知識が知れるなあ、そういうのを彷彿させる昔の話だけど今流行り、的なおはなしでした。若い男女二人によるこういう風情のある場所での上演はいいですねー。大切な人がいたら、すぐにでも会いたい気持ちになる、そんな物語で、で、いつかそういう時は来るのかなー、と思いながら会場を後にしました。で、また稽古に行く。


閲覧数:19回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page