自分のような練馬の人間からすると、名前だけですでに「おー」です。外構えからして立派。近くから見上げると全体像がわからない。ホールだけではないのですけどね。で、向かいは赤坂御用地という天下の港区なロケーションのこちらへ、劇団ふぁんハウスさんの『ざ・クリーンキーパー』観に行ってきました。
実を申しますと、こういう状況なもんで、これが2011年の初観劇です。電車に乗ったのも初です。色々と初尽し。こんなことになるなら、正月休みのうちに一本見とけば良かったというのは後の祭り。で、緊急事態宣言も延長が色濃いので次いつになるんだろう?
出演者の福岡美佳さんとちょっとしたご縁がありまして、こちらの公演は二回目です。たぶん、目の不自由な方による電子ピアノの生演奏がよい。作品は全体的に優しい。これは、どっちが先なのかわからないけど、芝居も割とオーソドックスというか、だから突出した個にが際立つというよりもまんべんなくという感はある。もちろん、できすぎといえばできすぎという感じはしないでもないから、そのあたりは好みにもよるんだろう。テイストはちょっと昭和な感がして、後でパンフレット見たら(始まる前にはまず見ない)初演ではないみたいだから、古いと感じたのはそうそう外れではないみたい。でも、隣の隣にいた比較的年配の方はけっこう笑っていらしたので、はまる方もいるだろうからそれはそれでよいと思う。
これもメンバーによるのか、本によるのか、前回も思ったけど、作りとしては、むしろテレビドラマ的というかそういう構成な感じはしたので、個人的には、どう舞台に乗せるのか、というあたりが問われる作品かなと思った。
まあ、こういうご時世で、この日幕を開けることにも恐らく勇気が要ったことであろうと思うし、最後あいさつの時に、主宰の方(たぶん?)感極まって涙ぐむ場面などございまして、普段ならそういう姿を舞台上で見せる必要があるのか、ときっとむらかみは感じると思うけど、今回に関しては拍手を送りたい気持ちです。
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