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執筆者の写真村上晴彦

コロナ禍でやる舞台 その3


 裏付ける確たる根拠がないことも指摘されてはいたが、次の備えはもっぱら秋冬で、蒸し暑い夏場は感染はそんなに広がらないのではないかと言われていた。区民ホールの再開も決まって、公式に募集を開始する頃には、すでに6月20日となっていた。実際、感染者数は少なめに落ち着いていた。それでも花火大会やら盆踊り、お祭りといった夏のイベントが軒並み中止になっていく中で「ぷち✕2夏まつり」という名称はどうなんだろう?とも考えたが、元の命名はそのままにした。ささやかでも、なんとか舞台の幕を開けたいと考えていました。「夏まつり」という言葉への原初的な憧れみたいなもんがあった。思いっきりバカ騒ぎして盛り上げるというわけにはいかないにしても、ですよ。一番はとにかく上演で、最悪無観客になっても、いろんな制限がついたとしても。個人的にはそこの形をきちんと表現することを最優先とした。だからこそ、感染症対策においても手を抜いちゃいけないな、と思った。

 ほんとはゲストさんからは参加費をいただくつもりが、舞台に立つ機会を失った人間もさぞ多かろうと思い、とにかく参加は無料で、やりたい人間はなるべくたくさん受け入れようと思った。一日限りのイベントなので、持ち時間は30分以内。演劇に限定したつもりはないのだが、結果としては朗読一本を含む演劇関係六作となった。

 正直、うちを除くと五つの団体さんといろいろ打ち合わせとかしながら、うちの芝居もやって、感染症対策もやってと、零細のうちとしてはやること多くて大変だったのは確かです。普段は芝居8とか9にその他業務1とか2で済むところを、感染症対策6とか7で、芝居に多くを割けない時期もあしました。

でも、とりあえずやれるだけのことはしたつもりでいる。で、一番に伝えたいと思う感染症対策については、その4につづく。

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