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執筆者の写真村上晴彦

演劇ワークショップ in中学校


 夏休み、最後の月曜日。都内のとある中学校。中学ということもあり、写真はただの生涯学習センターとむらかみですけどねー。かつて、夏休みには区内の中学校演劇部員を集めて年に一度行うワークショップを、夏休みに担当させてもらっていた。それがコロナの影響でできなくなって、三年ぶりに中学生対象のワークショップをやってきました。今回は、一校単独なんですけどね。なので25人くらい。

 元はと言えば、演劇部の顧問をやっている知り合いが、むらかみの短い作品を校内で上演したいとの希望を受けたことに始まり、音響機器の相談を受けたので、現場を見に行き、じゃあ次は生徒相手に、演技指導でも、という話になりまして、今回に至ったわけです。内容はおまかせだったので、わりかし基礎的な身体の使い方とか声の出し方とかやればいいのかな、と思っていたのですが、色々考えて、いつもの、というかかつての短いテキストを用いた形式に落ち着いた。そのために、コロナの頃に書きためた短編いくつかと、今回新たに書いたものを用意していきました。

 中学生段階ですと、まだまだテキストに依存するという傾向が一般的には強い気がする。それを崩したいから、生徒自身の想像力など喚起するには言語を用いないインプロ的なものだったり、ストーリービルディングだったりは有効だと思うのだが、一回だけとなると、何かとっかかりがないと考えて、話し合うのに時間がかかりすぎてしまうところもあり、だから、むらかみは自らの修行だったりのために、短いテキストを用意する形式をとっている。書いて、使った作品は、彼等の財産として、文章という形で残るというのもある。

 いきなり知らない人間がひょっこり現れると、当然生徒達は身構える。なので、いつも一緒にやってるメンバーとはいえ、結局は緊張をほぐすことから始まる。それでも、身体を動かして、四つのグループに分け、戯曲を与えると、次第に稽古にも熱が入っていった。あんまり作り過ぎるよか、生徒たちにやらせておくのがいい。から、あんま口出ししすぎないように、とはいつも考える。でも、人生でも舞台でも、経験が少ない故の未熟さはどうしてもあるので、できるだけ要点を絞って伝えていこうと努めた。

 最後の振り返りでは、挙手して発言を希望する生徒もそれなりに出てきて、伝えきれなかったこともありながら、手応えも感じた一日でした。

 余談ですけど、別に演劇部に限らず、演劇関係ならば、ワークショップから作品提供、演出、照明音響美術など、各種サポートを行っています。まあ何か舞台のことで相談があったら、遠慮なく声かけてくださいませ。

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