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執筆者の写真村上晴彦

劇場再開と東京アラート


 東京ではステップ2になり、劇場も含む多くの施設に対する休業要請の緩和が行われることになった。と思いきやすぐまたアラート。劇場も劇団などアーティストさんたちスタッフさんたちきっとみなさん何とか幕あけたいと考えている。早く劇場に賑わいが戻ってほしいと切に思う。

 そうは言ったものの、実際に劇場にお客さんを呼んでお芝居を打つとなると、何とかしなきゃいけない課題がいくつかあるようです。キャパの問題、50%しかお客さん入れられないとなると、劇団の実入りにも響くわけで、じゃあどうするんだ、客単価を単純に二倍にできるか、それでお客さん入るか?という問題がある。劇場さんがレンタル料を値引きできるかというと、そっちもそっちで苦しいのだろう。演じる劇団側も会場を提供する劇場さんも両方応援したいと思うと複雑ではある。それでも、舞台と客席の間に一定の距離をとり、客席も間隔を広く取ることは物理的に不可能ではないといえばない。

 も一つは、距離や飛沫といった演者さん同士の感染予防をどうするんだ?て話なんじゃないか。例えば、鼻の奥からPCR検査の検体をとっていたのを、より簡便な唾液から採取するというプランが提唱されて、その根拠として唾液中に多くウィルスが存在することが挙げられている。検体採取が楽になるのは良いことながら、唾液中にウィルスが多くいるというのは演劇的には困ったもんだ。演劇、とくに小劇場におけるそれは、飛沫の飛び交ういわゆる濃厚接触の世界である。さあどうしましょう。やはり、ガイドラインが示すようにマスクして十分な距離をとってやるのか、なかなか今まで通りとはいかないのかもなー、と考える。出演者はみんな事前にPCR検査受けて陰性を確認するか、といっても今の日本でははなはだ現実的ではないなあ。

 むらかみ一個人としては、それでもやれること考えて何とか劇場でお芝居ばできたらいいなと今考えている。さて、どうなるのでしょうか。アラートはいつ解除されるのか、次のステップに進めるのか、注視していこうかと思います。



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