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執筆者の写真村上晴彦

中野 劇場MOMO


 5月です。新型コロナウィルスが、5類へ行こうとなってから、劇場へ足を運ぶのはおれが初となります。で、実際訪れたところ、検温消毒にマスクの三点セットはそのままだった。どうやら劇場のレギュレーションはまだそのままであるらしい。そう遠くなく、諸々取っ払われる日が来るとよい。今回観たのは、真田うるはさん出演舞台、LUCKUPさんの『アクターズハイ』です。「アクターズハイ」って何だろう? 造語かしら? 「ランナーズハイ」の役者版みたいなものか? くらいに思ってました。

 真田さんは短髪になっていた。テンポが早い、統制も取れている。そんでなんか絵に描いたような展開が割合短時間にどんどん訪れて、ちょっといい感じな時に、これで終わってもそれはそれで良いかもと思ったけど、でもさすがにそうじゃなかった。一転してちょっとダークなインナーワールドへと話は急展開する。何というか、学生時代に演った『家庭の医学』という作品を思い出した。

 最近、生成型AIの進化と共に、俳優やら照明かやら舞台美術家やら劇作家やらの仕事がAIに取って変わられていくかもしれない、という新聞記事に出会った。俳優は身体を媒介に有から有を生むのであって、無から有を生み出すものでは必ずしもないのだと思う。これはあくまでも可能性の問題ではあるが、そういう未来もあり得るのかなぁ、とこの舞台を見てちょっと思った。

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