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執筆者の写真村上晴彦

自粛要請一部解除と演劇


aa「時は今 天が下しる 五月かな」最近話題の明智光秀の句だ。五月になったけど、「時は今」とはなかなかいきませんなあ。当初5月6日までと言っていた緊急事態は、5月末まで延長されることになってしまった。それでも、政府が指定する13の都道府県以外の地域では自粛が一部緩和されることになった。自分は都民なので当然もっと先になろうが、劇場で芝居が上演されるようになるまでには、結構な課題が横たわっているようです。

 まあ東京は論外なんですけどね、四日発表の「緊急事態措置の維持及び緩和等に関して」という文書によると、特定警戒都道府県以外の県では、劇場や映画館などに関して

「施設管理者 等 によって、( i マスク着用の上、 十分な 座席の間隔 四方を空けた席配置等 )が 確保されること ii 入 退出時(入退出時の行列含む) や 集合 場所等 において 人と人との十分な 間隔 (できるだけ2mを目安に が確保されること、( iii適切な消毒や換気等が行われ ること 、などの徹底した感染防止対策が行われ ること。なお、 これらの施設で開催する催物(イベント等)に関しては、 2.催物(イベント等)の開催制限(2)に応じて、 参加する者 が 比較的少人数のもの 等に限定する こととする。」と、一定の条件の下で営業することが認められるようになるらしいのです。

 そうは言っても、ですよ、実際に上演等を行うとなると、

「ここで、「比較的少人数」とは、例えば、対象となる イベント等に参加する人数が 最大でも 50 人 程度と 想定している 。ただし、比較的少人数のイベント 等 であったとしても、イベント等を開催するためには、 以下の ような 条件を満たす必要があると考えらえる。 ① 三 つの密(密閉、密集、密接)の発生が 原則 想定されないこと 人と人との間隔はできるだけ2mを目安に② 大声での発声 、歌唱 や声援、又は近接した距離での会話等が原則 想定されないこと③ その他、必要に応じて 、 適切な感染 防止 対策 入場者の制限や誘 導、手指の消毒設備の設置、マスクの着用、室内の換気等 )が講じられること具体的には、比較的少人数 であり、かつ上記のような条件が満たされる演奏会 (歌唱を伴わないもの や 茶会 などの室内イベント 、 又は 野外におけるイベント (近距離での会話を伴わないもの など、 地域の感染状況等も踏まえて、 催物(イベント等)の開催制限の解除等を検討すること。」ということだそうです。

 ①舞台と客席の間隔を空けたり、席と席の間隔を空けることはまあできる。問題は②の「大声での発声」「近接した距離での会話」てあたりが演劇としてはなかなか難しい、のかなと読んでみて思った。

 もちろん、そこは上演側の工夫で、マスク着用で役者間の距離2mを終始保ちながら演じる、なおかつ張らない芝居をやる、ということでまあやってやれないこともないのかな、とは思いますけど。無言劇というのも難しいけどなくはない。朗読スタイルで役者は対面しない、て方法も選択肢にはなるのかな。仮に緊急事態宣言が解除されたとしても、ワクチンが開発されるまでは一定の感染症対策は継続される勢いなので、お客さんの前で役者さんが全力で声出して動いてってスタイルはやりづらいのかもしれない。それでも全然できないよりはいいので、智恵を絞ってやってくしかないのかしら、と思った。

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