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執筆者の写真村上晴彦

変異株の脅威というはなし


 東京では、緊急事態宣言から二週間たって延長期間に突入したのだが、新規感染者数はまた千人に迫ろうとしており、目立った減少はまだ見られない。大阪が大変なのもそうだが、第四波と言われるものの厄介さは、変異株の影響ではないかということが語られている。うちの職場でもそんな注意喚起もあったのですが、今度の変異株は感染力が強いため、三密でなくても、これまで比較的安全と言われていた状況でも感染の危険があるということです。

 今気になっているのは、そうした報道の中で、都内の劇場において、演劇の稽古中にマスクを着用し、距離をとっていたにも関わらず、感染したという例があることです。ただしこれは、変異株によるものかどうかはわからない、ということらしい。舞台をやる人間としては、「じゃああとどうしたらいいんだろ?」と結構悩んでしまう。

 別にどこの劇場の誰さんのケースなのか、といったことはある意味どうでもいいけど、実際に、どの程度の規模の劇場で、人数は? 換気は? 時間は? などいろいろ細かいことが知りたいのだけれども、なかなかそこまで辿りつかない。ただ、「感染力が従来株の1てん何倍」とかそれだけ言われても対応難しいので、「これまではリスクが低いとされていた状況下で感染してしまった」ケースなど、もっといろいろ教えて欲しいなと思っている。

 まあ、マスクをして稽古することはできても、演劇という手段である以上、「大きな声を出す」ということはなかなか避けがたいものがあるので、うちも楽観はできないと思って、今まで以上に気をつけてやんなきゃなと思っている。

 まだまだわからないこと多いんだろうけど、いろいろ出せる情報は出してほしいなとは思う。「大きな声を出す出さない」という話であれば、演劇よか映画のほうがより低リスクなんじゃないかと演劇畑の自分でも思うんですが、実際には演劇は客席上限定員の50%で可能、映画館は引き続き休業要請、という対応は、なんだかなー、と思うし、映画関係者の方お気の毒です。


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